亀頭包皮炎 裂傷も専門的にみています。 夜間頻尿の目標達成シート|夜間頻尿の正体 探求本
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カンジダ性亀頭包皮炎

カンジダ性亀頭包皮炎

 性行為によるカンジダ性亀頭包皮炎は、当院ではめったにお目にかかりません。当院では、特にはっきりしない場合には、一般細菌感染、非細菌性炎症として治療を開始します。ネットで調べてくる患者さんは、初めから真菌性(カンジダ性)の治療を求めてこられることが多く、意見が衝突することが多いのは困ったことです。
 カンジダ性の炎症は副腎皮質ホルモン性の抗炎症剤で治療が長引いていたり、糖尿病性亀頭包皮炎に併発することをよく見かけます。白苔が強く付着している場合にカンジダ性亀頭包皮炎が疑われます。

 最近、典型的な新鮮例の真菌性(カンジダ性)亀頭包皮炎に遭遇しました。左図は、初診時の所見で亀頭部の外尿道口周辺を中心にビッシリと白苔が付着していました。擦過しても除去できないため、真菌性の白苔と考え抗真菌剤を塗布し1週間後の治療経過した写真が右図で、すっかり白苔は除去できていました。まだ炎症が強く残っていて抗炎症対策を追加しました。
 しかし、多くは、糖尿病性の慢性化した亀頭包皮炎に多く見られ、炎症と同時にカンジダ対策をし、更に改善後のメンテナンスを継続する理解が必要となります。

糖尿病性慢性の真菌性亀頭包皮炎

 糖尿病性の慢性亀頭包皮炎で経過が長引くと、それまで脱点して亀頭が露出できていたものが弾力性が消失してそれができなくなり、縦に亀裂が生じてしまいます。その経過の中で治療が長引くと、写真のように白っぽくなってきます。それはカンジダ性の炎症が生じたためであり、擦過しても除去できないのが特徴です。そして、無理に脱転しようとすると、縦に亀裂が生じるのです。
 脱転している初期の未治療の状態ではまだ細菌性だけですが、外尿道口の周囲から中心に炎症が広がり、まるで砂糖に蟻が群がるように細菌が糖尿に群がって炎症が起きていくのです。これは糖尿病の治療でSDLT2阻害薬を服用している状態で、細菌感染が生じたために発生するのです。それはSGLT2阻害薬の副作用ですが、腎性糖尿でも起こります。その主な原因は性的接触によるものなのです。
 治療の後もその発生の仕組みを理解し、メンテナンスを怠らないようにしなければ再発を繰り返してしまうのです。それが面倒なら、改善した時に包茎の手術をしてしまうことをお勧めします。

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