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第1の柱 前立腺肥大症関連の治療(最下部に統計)

「特に男性排尿障害(LUTS)患者数が数多く通院」

私のクリニックは開業して四半世紀が過ぎ、数多くの男性高齢者が下部尿路症状(LUTS)で処方を受けています。
医療機関への受診行動については「LUTS(下部尿路症状) を苦痛に感じ QOL の低下を自覚した人が医療機関を受診する」といわれています。潜在患者数は多いとされていますが、形態的な点から「前立腺肥大」と診断しても実際は症状に乏しく「前立腺肥大症」とはならず、経過観察をする人も多いです。
 
前立腺体積が小さくても排尿症状を訴える場合もあります。当院通院患者は大多数が「前立腺肥大症」ですが、男性「過活動膀胱」に対しても前立腺肥大症薬を併用をする場合もあります。
前立腺肥大症薬が多種類あり、効果を有効に引き出すために併用治療も行っています。また、前立腺肥大症には過活動膀胱の合併が半数近くにあり、その対応もあります。
 
処方の他に生活指導を積極的に始めてから、最近の4〜5年は顕著に症例が増え続けました。わかりやすい説明で対応しています。
この生活指導は生活習慣病の予防にもなると思います。規則正しい生活をし、やる気を持って生活し、健康生活を実行することです。
 
前立腺肥大症薬は、一般的に同じ薬の服用継続率が1年で30〜70%に低下します。多くは50%以下です。
そして、前立腺肥大症患者の継続通院率も1年間で50%にまで低下するようです。改善して中止する人、効果が感じられずに中止する人、副作用で中止する人など色々です。
処方間隔は、1ヶ月以内が約35%で、長期処方は42日を中心とした処方です。長期通院の場合、どうしても長期処方を希望されます。
 
当院では、効果が感じられない人をサポートするようにしています。日々の排尿に関する疑問、質問にわかりやすい説明をすることを心がけています。症状が不安定であることによる服薬継続率の低下を防ぐために、徹底した生活指導を行います。それは、色々な専門外の知見を寄せ集めて作った指導であり泌尿器科特有のものではありません。特にQOLを低下させる夜間頻尿の安定した改善には泌尿器科治療とともに自己管理が必要と考えています。

「前立腺肥大症あるいは下部尿路症状(LUTS)の診断過程」

排尿症状と夜間頻尿回数を目安に、内服処方と生活指導で患者管理を行ないます。
IPSS、OABSS、前立腺体積、残尿、尿流測定、PSA測定を基本とします。
なお、超音波検査は医師が画面を見ながらリアルタイムで解説、説明します。
その結果に基づいて内服薬の服用調整を行います。
さらに、夜間頻尿回数を目安に生活指導を行い、尿量と睡眠の自己管理を勧めます。
問診と排尿内容が食い違う場合には、排尿日誌をつけてもらい、分析します。
その分析結果を処方に反映させ、更なる改善を目指します。

当院が行なっている診断の流れ

前立腺肥大症の検査所見 (形態検査)

前立腺肥大症58g 経腹式超音波検査
前立腺肥大 経直腸超音波検査
前立腺肥大症 側葉肥大
前立腺肥大症 中葉肥大

前立腺肥大症関連(LUTS)の処方患者の 年齢分布

茨木市も開業当初よりは、茨木市はかなり高齢化し、80歳代以上の患者さんが増えています。患者さんは比較的元気な70代、80代が多いのが実情です。
 
受診行動が60代から徐々に増えて、70代で急激に増加していくようです。80代でも元気に過ごしている人が増えてきたのでこの年代分布に現れているのだと思います。

「前立腺肥大症 の 臨床的進行と手術」に関すること

<手術に至る危険率>

年齢,LUTS の重症度,QOL の障害の程度,前立腺腫大の程度が手術 に至る危険因子といえます。
臨床的進行の危険因子としては,加齢,前立腺腫大,PSA 高値,下部尿路症状, QOL障害,尿流量低下などがあります。
(前立腺肥大症ガイドラインより)
内服で改善の見込めない人は、同意のもとに連携病院へ紹介させてもらいます。
手術に消極的な慢性尿閉の人は、とりあえず自己導尿を勧めています。

前立腺肥大症に関する統計

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