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診療日記

診療日記 ( 一開業医の診察室)

夜間頻尿が少ない理想体型、健康寿命を伸ばす自己管理とは?

2018-12-02

前立腺肥大症の患者さんで内服薬が奏功し、夜間頻尿が正常、すなわち0回の人はどんな人が多いかを考えてみます。

条件として前立腺肥大症の排尿症状、蓄尿症状がが無いか改善している人であることです。

当院での観察では、

①年齢が比較的若く60代までが確率が高い

②仕事があるか、退職しても目標設定ができている人

③生活にリズム感があり、健康志向の人

④「魔法瓶」タイプの人

⑤塩分控え目の食生活、血圧のコントロールができている人

に注目しています。

①については、当院の統計ではっきりしています。②、③については、生活に意欲があり活動的で、生活活動代謝、アクティブエネルギーが多く、尿量が抑えられると思うからです。日常生活の改善意欲がまず第一であり、季節や環境に順化して活動的に暮らし、深い睡眠、快眠が得られやすく尿量がコントロールしやすくなるからです。

④は筋肉量があり、皮下脂肪が適当に持ち合わせている「小太り型」の人に相当します。皮下脂肪には断熱効果があり、体温より周囲の温度が低い場合には皮下脂肪があった方が身体は冷えにくくなります。すなわち、消費エネルギーが多く、冷えにくい体型であることを意味し、睡眠が浅くなりにくく、夜間尿量が増えにくいと思われるからです。

①〜④は50歳代、60歳代前半の人には自然と備わっており、そんなに努力を必要としませんが、高齢になり、仕事などののペースメーカーがなくなり目標設定が薄くなると、努力しなければならないことになるのです。

 

⑤は夜間多尿の原因の一つに、特に夜間のナトリウム利尿が指摘されているからです。しかし体内に水分過剰がなければ、尿量はそんなに増えず夜間回数の増加は起こらないのではないかと思います。運動の後、ビールを飲んでもそんなに尿量が増えないのと同じことです。冷えたりしていると尿量は多くなると思います。だから、こうした利尿は相対的な関係で尿量の増加が変化すると考えます。当院の通院患者さんには、夜間多尿の人が少ないことは事実です。これは生活指導の効果だと思っています。

 

当院の生活指導は②、③に対して再確認してもらい、自己管理を促すことであり、サルコペニア対策、ロコモ症候群、低栄養から遠ざけることです。だから、夜間頻尿の回数は、現在、サルコペニアからどれだけの距離にあるかを測る目安になると思います。魔法瓶体質を維持することが健康寿命を伸ばす秘訣です。人は、深部体温コントロールで体熱処理をいかに上手にコントロールして環境に適応するかが重要であり、それができていると尿量が自己管理できるのです。

 
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