診療日記 ( 一開業医の診察室)
夜間頻尿が夜間多尿が原因のような患者さん 10月末
2018-10-30
前立腺肥大症薬を服用しても夜間回数3〜4回を訴える患者さんに排尿日誌をつけてもらいました。本人のいうには夜間尿量が多く回数も多いということで、正確な把握が必要と思い、日誌が必要と思われました。
本人は本日来院し、このホームページを参考にして自己管理に取り組んだ、と言ってましたが、もともと多飲傾向のある患者さんですが夜間回数がほとんど0〜1回になってました。排尿日誌を書くに当たって「夜間頻尿の自由研究」をみたといい、それをキッカケに、よく動いて身体が冷えないように自己管理に取り組んだようです。診察中に生活指導をしていますが、なかなか本気で取り組むには何かのキッカケが必要なのです。本人も効果にびっくりしてました。生活にはリズムが必要です。これからは、現在の内服処方が有効であることを理解して服用してくれるのでは、と思っています。
これから冷え込む時期で尿量も多くなり、膀胱も敏感になります。この時期からの自己管理は重要です。話を聞けばいまだに夏の後遺症で多飲を続ける人もおられます。人間の身体は季節に順応していかなければ不具合が生じます。夏の熱中症予防のマスコミアナウンスは、脳梗塞、脱水の予防にはなるが、頻尿トラブルの責任はとりません。それに対しては自己管理が必要で、自己責任なのです。