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尿管結石の対応

尿管結石の発作時から自然排石までの経過(薬物療法の場合)

 尿管結石発作から自然排石までの経過を理解しやすくするために参考にして下さい。

 突然に襲われる激しい痛み、疝痛発作を一度経験すると不安が強くなります。その恐怖に冷静に対処するには、結石の発生から自然排石までの過程をイメージすることです。                       

 

発作

腎杯にくっついた結石が尿管に転がり込んで尿管を刺激し、それを押し出そうとして痙攣させると、下腹部へ放散する激しい疼痛(疝痛)発作が発生します。その時には尿の流れが止まり、行き場を失った尿で腎盂内圧が上昇して腰背部の鈍痛、叩打痛も伴います。結石は小中程度のサイズが痛みが強くて発見されます。超音波検査で腎盂拡張、レントゲン検査で診断をつけます。

 

発作の解消

まず、尿管の痙攣が止まり下腹部痛が消失します。結石で傷つけられた尿管粘膜の腫れが収まるまでは腎盂内圧が高く、腰背部の怠さは続き、背中を叩けば防御反射が起こります。尿管の腫れが取れていけば尿の流れもスムーズになり、背中の怠さ、叩打痛も消失していきます。そして、無症状の時期に入ります。

 

何かの拍子にまた結石が動くと、再び結石発作が繰り返されます。結石の動く時間帯は、睡眠中の早朝に頻度が多いようです。それは、睡眠中は副交感神経が優位で尿管がリラックスして拡張しやすく、早朝になるに従い交感神経優位となり緊張しやすくなるためのようです。

 

結石に対する薬物療法

尿管の緊張を抑え、結石が動きやすくするための薬と、尿量を増やし結石を流れやすくするための薬を飲んでもらいます。基本的にはこの2剤です。尿酸結石の場合はそれを溶けやすくする薬もあります。

 

発作時の頓服処方(持ち帰り薬)

ブスコパンは、尿管の痙攣発作を解除する内服薬です。頓服に使います。

ボルタレン系の座薬は脳の疼痛中枢に作用します。胃を傷めないために座薬を使用します。

この両者を早めに、同時に使用すると疝痛発作も自宅で充分コントロールできます。

 

排石が近づいたサイン/症状

水分を多く摂取し、尿量を増やし、運動をすることも、自然排石に効果があるでしょう。自然排石が起こる目安として、結石の大きさの限界の目安は長径10mm、短径5mmと言われています。

結石が尿管の最下部、膀胱の粘膜下尿管にまで落ちると尿管口が浮腫になり、膀胱刺激症状が出てきます。頻尿、残尿感などがソレです。膀胱の尿管口に近い場所の結石が下降している場合には、超音波検査で結石を観察することができます。この症状が消失すると、結石は膀胱内に落ちた事になります。膀胱内に入った結石は、小さな結石の場合、尿道は内径が太いので気づかないうちに自然排石してしまいます。

当院が行う結石の検査、診断、治療の振り分け

 
  検査は、尿検査、経腹壁超音波検査、レントゲン検査にて行います。血尿/顕微鏡的血尿、側腹部痛、疝痛発作、膀胱刺激症状などがキッカケになります。
 
  最近の結石治療は、点滴で結石を流す、流しやすくするということはしていません。点滴は疝痛発作時にする程度です。
 
  結石のサイズ、超音波検査による腎臓の腎盂拡張の程度、経過の長さなどを判断して、自然排石に向けた薬物治療か、処置/手術か、の選択を患者さんと相談することになります。
 
  結石が大きくて降りそうにない場合、降りるのに期間がかかる場合、水腎症によるダメージが予想される場合は、速やかに処置/手術のために紹介となります。衝撃波治療(ESWL)や尿管鏡による超音波破砕(TUL)などがあります。
 
https://miyakodaclinic.jp/publics/index/1/で当院の診療頻度を示しています。
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