診療日記 ( 一開業医の診察室でのつぶやき)
サウナと猛暑の外出は似ている? 〜汗をかいて冷やす、猛暑の生活で肝心なこと!
ジムで運動したあとで風呂場でシャワーを浴びて5~7分サウナに入ります。その後で水風呂に1~2分つかって上がります。1セットですがスッキリして気持ちよく出ていきます。サウナ→水風呂→休憩という一連の流れは、循環動態・熱移動・自律神経の面からも非常に合理的な体調管理法といえます。この時体温とかはどう変化したかを生理学的にたどってみます。
サウナ室に入っているときの脈拍は、早歩きの時と同程度と思われ上昇しますが、血管拡張があり発汗し血圧は上がりません。水風呂に入ると血圧は上昇し脈拍は下がり交感神経の刺激はピークを迎え、シャッキリ感がでます。出て外気浴をしていくと、また入る前と同じ程度に脈拍は上昇し、血圧は落ち着き副交感神経に切り替わっていきます。この時、熱移動と循環動態にはとても興味深いものがあります。そして外気浴、休憩で副交感神経優位となり、血圧・心拍数が安定し、深いリラックス状態へと向かいます。色々なホルモンが出るといわれます。ノルアドレナリン、ドーパミン、エンドルフィン。
この流れ「サウナ+水風呂、休憩」と、「猛暑下の外出、休憩」との相似性について検討します。
すなわち、この短時間の外出は、「サウナ+運動療法」として有用かどうかです。猛暑の中を10~20分外出して歩き、たっぷり汗をかいた後でエアコンにあたって体を冷やすことは、筋肉を使う運動が加わっている分、深部体温は上昇し、「サウナ→水風呂→休憩」と行った一連の流れを小さくしたものが体内で起こり、体の活性化を促していると思われます。そして筋肉や血管、神経の調整にもなります。
こう考えると、猛暑下の短時間の外出であれば、非常に体にとっては健康的な行動と言わざるを得ません。ただし、高齢者、心疾患、高血圧のある人は気温が下がる朝夕が適しています。高齢者は元気な人であれば適度な行動であれば自重しすぎない方が良いのです。元気で暮らすという点からも、体温調節能力や代謝調整、体力維持に有効な行動と考えられます。
短時間でも「動いて汗をかく→冷やす→回復する」という“ヒト本来の体温調節”を行うことで、筋肉・代謝・リズムを維持し、夜間頻尿や夏バテ予防にもつながります。特に高齢者では、「過ごし方の質」が健康に直結するため、無理なく続けられる活動習慣の設計が大切です。とにかく健康でありたいという目標、い

