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診療日記

診療日記 ( 一開業医の診察室)

「本を読んで1万歩を歩くようになったが3日と続きません。どうしたらいいですか?」患者さんの質問

2023-11-02
 本を読んで代謝を上げようとして、1日1万歩の努力をしたが続かないと訴えた患者さんの反応がありました。

 本には1万歩を目標に歩けとは書いてません。汗が出るだけ動けばいいのです。目的は体に熱エネルギーを満たせばいいのです。平熱を維持するために熱が皮膚から放出され、条件によっては発汗が増えるのです。どれくらい動けば発汗するかは外界との温度勾配で決まります。朝であれば基礎体力の向上、夕方であれば夜に冷えにくい体作りで夜間頻尿改善に役立ちます。要するに、夜間頻尿には夜に深部体温を下げ過ぎないようにする目的で行動し温度勾配に注意すべきです。もちろん、交感神経を寝る前に刺激しない範囲での行動が必要であり、3時間前には激しい運動は終えている必要があります。冬でも厚着をして動き回れば体が熱くなるか汗をかきます。汗をかかないまでも体が火照ることが重要な目安です。

 数字の目標は場合によっては意味をなしません。平均値であったり、比例推定値であったり、単なる全体目標であったりして作られたもので、その作られた中身が問題なのです。各個人で状況はさまざまです。額面通りに物事をとらえず、柔軟に対応して工夫もあればなお結構です。要するに、筋肉運動で熱エネルギーが体にあふれて血液が臓器から皮膚へと向かい、熱放散をし、深部体温を高めに維持できていればいいのです。だから、冬でも厚着して10分ほど早歩きするのを朝夕するだけでいいのです。温度勾配を考えて熱エネルギーを体にためればいいのです。そうすれば、夜に浅い眠りが減って夜間排尿回数が減るのです。運動をせずにただ温めるだけでは、筋肉ポンプ作用がないために血液循環が不十分で温度調節も不十分になると思われます。
 季節によって温度勾配をを考え、運動で適度に汗をかく習慣が重要です。それには動きのルーチンワークを身につけて、生活の方向性、意欲を持てば、代謝をあげる生活ができていると考えています。そうした行動ができるような体の維持も大切です。

 注釈 本の「あとがき」に載っている私の個人的な1万歩の目標をみて、実行しようとしたらしいです。
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