診療日記 ( 一開業医の診察室)
10月下旬からの冷え込みで、新患、初診が増えています!
2023-10-24
季節環境の変化で夜間頻尿の回数は変わる!
10月下旬から夜間頻尿の新患、初診が増えてきています。前立腺肥大症、過活動膀胱の人が多く、夜間多尿の人で薬再開を希望してきた人もいました。日常生活に支障があれば適応薬を処方します。
左図⑧は「夜間頻尿の正体」の(p 70)でも示しましたが、10月下旬からの朝晩の冷え込みで症状が増悪し、新患の受診者が増え出します。そして11〜12月が温度勾配対応ができずに排尿トラブルが増えるのです。暑い時期の習慣を続ける人は対応に乗り遅れるのです。秋は運動と食欲の秋です。代謝を上げて基礎代謝量を増やし、冬に備えるのが自然の姿です。十分な熱量を増やし深部体温の適切な日内変動を作り出し、深い睡眠を得られるようにすれば、夜間頻尿や排尿トラブルは減っていくし安定化するのです。高齢者のとってはそれを維持に努めることで健康生活を取り戻せるのです。図⑦は生活指導を受け、自己管理ができてきた通院患者の1回以内と3回以上の夜間回数の推移です。
自己管理ができると、季節変動はあまりみられなくなります。