診療日記 ( 一開業医の診察室)
梅毒初期の患者
2023-10-07
来院2〜3週間前に関係があり、亀頭環状溝部に潰瘍を伴う硬結が約1cmほどにあり、鼠径部リンパ節の腫脹があり梅毒検査2項目を行った。結果がでろまで軟膏と一般抗生剤を処方して1週後に来院させた。1週後来院時に、全く改善せず悪化し、梅毒検査2項目は全て陰性であった。どうしても梅毒しか考えられないために、治療を開始して採血を再度行い2週後に来院させた。その来院時には、硬結は治り潰瘍のみがまだ残っていた。血液検査2項目は全て陽性であり、治療を継続した。
最近は、初診時陰性かはっきりしない症例が多い。梅毒が増えているというアナウンスが行き渡り、異常を早く察知して来院するケースも増えている。治療の見切り発車をしなければならないことが増えている。 初診時に怪しいと思っても、保険に通らないので治療を開始できないのが残念である。