過活動膀胱の新薬への期待
2018-11-01
11月中に過活動膀胱の新薬が発売予定とのことで、製薬メーカーと意見交換しました。β3タイプの新薬で副作用のほとんどない薬のようです。抗コリン剤のタイプには、口渇、便秘が多く、認知症の問題も否定出来ずやや使いにくいですが、切迫性尿失禁、切迫尿意に強い効果があります。それに比べてβ3作動薬は、その副作用がほとんどなく、切迫尿意、切迫性尿失禁には効果が弱いが膀胱容量が増加しやすいという特徴が言われています。特に今回の新薬は膀胱容量拡大のせいか夜間頻尿を改善する有意差が確認され、また生殖年齢の人にも使えて緑内障の危険もないとのことで、使いやすく用途が多い薬のようです。しかし、新薬は1年間、2週間までの処方しか国で認めておらず、困ったものです。通院間隔が1ヶ月以上の人が多い現在、使いにくさが残ります。on demandに使用するケースも増えるかもしれません。on demandでも効果は十分あると思っています。
