泌尿器科診療所の開業形態に関するアンケート調査について思うこと
2018-10-24
その中で、当院のような院内処方の施設は、全診療所の中でわずか4%しかありませんでした。最近では、院外処方の泌尿器科単科開業の形態が増えてきているのは明らかでしょう。院内、院外の処方にはそれぞれにメリット、デメリットがありますが、医療環境の厳しさの中で院外が増加してきています。当院が開業した25~6年前は、院内処方の選択肢が残っていたと思います。来年10月から消費税10%となり、薬価差がほとんどないため、薬を院内で処方するのは患者さんの利便性のみとなってきています。もはや、安易に薬を処方する時代ではないのは当然です。薬は当然ながら効果的に使うためにあり、医師自身の診断力と指導方針、説明力で特色を出し、患者さんの満足度次第で通院数を維持する時代となっていると思います。忙しい時は患者さんへの読みが浅くなり、説明力が低下することもあり気をつけなければならないことは反省材料です。
今となっては、当院の開業形態は絶滅危惧種的なものかもしれません。しかし、消費税増税になっても、職員確保などのためにもこのまま行けるところまで突っ走っていこうという感じです。
